長田農園のこと

いつでもいろいろな野菜が買えるようになりました。しかし時に“ちょっと待てよ。なぜ？なぜ？”色んなトマトがあってもいいじゃん。色んなやり方があってもいいじゃん。
いったい誰のため？何のために作ってるの？
棚持ち？輸送のため？違うでしょ！！トマト好きなお客様のためでしょ！！だから僕はやるの！！
僕の作るトマトは形や大きさはふぞろいかもしれないけど、美味しくて、みんなも僕も「HAPPY」になれるトマト。
決して大量生産には向かないけれど、収穫量や病気の抵抗性よりも、味や想いを優先に選んだトマトたちです。

朝から晩まで
仕事に追われている両親
汚くてかっこ悪い
農業が嫌でしょうがなかった

突然、両親からバトンタッチされたあの日
初めからそんなにうまくはいかないよ。だって自分自身が本気じゃないんだから…
何をやっても中途半端、ちょっとやる気をだしても相手にされず、気がつけば毎日遊んでいたあの頃。
そしてなんとなく「花卉園芸の道」入った。

誰かの後ろについていたらいいやと思っていたけれど現実はそんなに甘くはない。
でも、一度だけ、一つだけまじめにやってみようと…
でも、そんな気持ちは伝わらない、信用も何もない自分に待っていたものは「お前なんかすぐやめる、早く親と同じ仕事をしなさい」
1粒1円の種すら相手にされずまともに買えなかった。
悔しくて悔しくてたまらなかった。それでも、自分なりの真面目に、何が何でも作ってやるという気持ちでやってみた。
毎日わからないことだらけ、虫に、病気にやらた。でもね、毎日楽しくて面白くてハウスの中を飛び回っていたような気がする。

気づけばトマトそっちのけでやった花卉園芸
本当に誓ったのは1回だけ真面目にやろうと
そして真面目にやればやるほどいろんな人が協力してくれることに気づいた。
でも、今度はやればやるほどいろんなものが見えてきて自問自答を繰り返し、不安になる自分…本当にこの道でいいのか？このままでいいのか？本当にこれがやりたいのか？

そして、気がついた「あっ俺、本当はおいしいトマトが作りたいって」でも、思えば思うほど　今度は怖くなって　迷っていく。じゃ、今までの俺は何なんだ、ここで終わっていいのか、わけもわからなくなり、毎日が怖かった。
そして訪れたあの日 平成21年10月９日　台風18号この台風でハウスは全壊。
なんか、正直これで開放されたと思ってしまった。それでも本当は何も決めれない自分がいた。
本当に自分で自分が嫌になった　そして人も物もすべて離れてしまった。

何で、あの頃、毎日ハウスの中を飛び回っていたのか？ それは、きっと失敗も恐れず日々チャレンジしていたから
そしてこんな臆病な自分でもようやく気がついた「もう一回チャレンジって」
今度は、トマト好きな人がワクワクドキドキするようなこと、美味しさプラスαを提供できるようなチャレンジを

そう、ようやく今、遠周りのような最高の近道で
僕は、皆様にトマトを通じて笑顔とHAPPY　美味しさプラスαを届けます。
今こそ長田TOMATOレボリューションの始まりです。